NVIDIAは2025年4月にRTX 5060とRTX 5060 Tiを発表しましたが、より予算に優しいGPUであるRTX 5060がComputexでの発表を経て正式に発売されました。
299ドル(約33,000円)からという価格帯のNVIDIA GeForce RTX 5060は、30のストリーミングマルチプロセッサに3,840基のCUDAコアを搭載。1080pゲーミングを滑らかに楽しめるスペックを備えており、NVIDIAは最高設定で『Doom: The Dark Ages』が223fps(4倍マルチフレーム生成有効時)を達成するなど、この解像度での印象的なパフォーマンスを約束しています。
RTX 5060はマルチフレーム生成を含むDLSS 4技術を完全サポート。ただし、30SM構成という仕様上、これらの先進技術を活用しても一定の性能限界が存在します。
299ドルの希望小売価格は魅力的なエントリーポイントですが、ファクトリーオーバークロックやRGB照明を搭載したAIBパートナー製カードにはプレミアム価格が設定される点に注意が必要です。
レビュー公開間近
競争力のある価格設定とはいえ、購入を検討している方は独立系のテスト結果を待つべきでしょう。NVIDIAの性能主張は主にフレーム生成シナリオに焦点を当てており、これらの機能なしでの実性能は現時点でほぼ未知数です。
レビュー公開のタイミングは、RTX 5090などのBlackwellシリーズ先行発売時とは若干異なります。報道関係者向けの早期ドライバーアクセスが行われないため、徹底的な評価が可能になるのは発売初期期間後となる見込みです。
性能向上の見込みとしては、レイトレーシングやフレーム生成を使用しない従来型のゲーミングワークロードでRTX 4060比約20%向上と控えめな世代間進化が予想されています。主張されている2倍の性能向上は、すべての拡張技術を有効にした場合にのみ実現する数値です。
高性能ハードウェア購入時と同様、購入判断の前に第三者のベンチマークを待つことを推奨します。今後数日以内に総合的なレビューが公開され、購入検討者により有益な情報が提供されるでしょう。