デス・ストランディング2：新たな視点で描く続編

IGNのサイモンです。『デス・ストランディング2：オン・ザ・ビーチ』についての私見を述べます。前作への反応が賛否両論だったため、続編に入る前にまず2019年版への個人的なスタンスを明らかにするのが公平でしょう。
完全開示 - 私はIGNで初代『デス・ストランディング』をレビューしていません（その栄誉は素晴らしいレビュアー、トリスタン・オグルヴィーにありました - 彼のレビューはこちら）。彼の6.8点という採点は、熱烈な批判派と熱狂的ファンの中間的な位置付けです。芸術作品全般に言えることですが、意見は様々で、私の見解はトリスタンのバランスの取れた評価とも少し異なります。これは再レビューではないので（新しいスコアも付けません）、私にとって魅力的だった点 - そしてそうでなかった点 - を述べます。
まずは部屋の中の巨大BT（明白な問題）から - あの難解なストーリーについて。個人的に、『デス・ストランディング』の物語の展開は大好きでした。創作SF用語の氾濫にもかかわらず（あるいはそれゆえに）、特に感情的クライマックスである最終盤では、忍耐力を十倍にしてくれるような体験でした。サムとルーの親子関係は胸を打ちつけ、クリフ・アンガーとダイハードマンの悲劇的ストーリーは、トミー・アール・ジェンキンスによるゲーム史上最も強烈な演技で幕を閉じました。マーガレット・クアリーの二役や、レア・セドゥが演じたフラジールの心痛む変身にも触れずにはいられません。続編ではエル・ファニングが謎めいた「トゥモロー」役で参加するとあって、私は既に最大級の疑いの目を向けています。
確かにプロットには世界的な大災害や石油怪獣が登場しますが、私を虜にしたのはこの終末論的なタペストリーに織り込まれた人間味あふれる物語たちです。ヴィルヌーヴの『メッセージ』やマッカーシーの『ザ・ロード』のような、SFの真髄を思い起こさせます - 愛と喪失という普遍的なテーマが最も奇妙なコンセプトさえも地に足のついたものにするのです。恐ろしいラブクラフト的なホラーを眺めている時も、ロウ・ロアの憂鬱なメロディーを聴きながら丘を登る時も、40時間に及ぶ旅の中で『デス・ストランディング』は常にスペクタクルと生身の人間ドラマをバランスさせる方法を見つけ出しました。
「これこそ私の好むSFだ - 壮大な存続的危機が、極めて個人的な物語に錨を下ろしている」
ゲームプレイに関して、最近のプレビューから判断するに、『デス・ストランディング2』は『メタルギア』スタイルのアクションを強化しているようで、心から楽しみにしています。というのも、正直なところ - ストーリーには夢中だったものの、前作の実際のメカニクスは時にタールを歩くような感覚があったからです。2019年の初プレイでは、配達ポイント間の終わりのない徒歩移動がエンターテインメントというより実際の仕事のように感じ始め、プレイが完全に停滞しました。あの悪名高い第3章では延々と続く物資調達タスクに心が折れそうになりました。
幸いなことに、後に『ディレクターズ・カット』版を再プレイしたことで見方が一変しました。追加された戦闘の深みとQOL改善ツール（配達ボットやカタパルトのことです）が、必要なバラエティを注入してくれたのです。オンラインネットワークのおかげで世界中にプレイヤー建造のインフラが既に待ち構えているのを発見したのも体験を変えました。エンドゲームに近づく頃には、山々をジップラインで移動したり、廃墟の高速道路をバイクで疾走したりと、まさにこの続編で最初から導入されてほしいと思えるような移動手段を享受していました。
移動システムは最終的に理解できたものの、戦闘は最後までアキレス腱でした。確かに、体液グレネードを石油怪獣に投げつけるのには紛れもない魅力がありますが、BTとの遭遇戦は基本的に息を潜めて終わりを待つだけでした。放射性物質を思わせる黄色いスーツを着た人間の敵をひたすらスニーキングでやり過ごすのが私のデフォルト戦術 - 効果的ですが退屈でした。だからこそ『デス・ストランディング2』の拡張された武器庫が気になるのです。サムを『DOOM』の主人公に変えろと言っているわけではありませんが、脅威に対処するためのよりダイナミックな選択肢があれば、プレイへの没入感が大きく向上するでしょう。
結局のところ？ 私は『デス・ストランディング』の奇妙で素晴らしい世界観と忘れ難いキャラクターたちに心を奪われましたが、そのゲームプレイのリズムには常に共感できたわけではありません。全体的には好きで、時々大好きでした。続編について今までに見てきたすべて - 大きく膨らんだ新ストーリーから、お馴染みの小島流演出まで - は、この奇妙な世界に再び足を踏み入れたくてたまらない気持ちにさせます。私の最大の願い？ あの度肝を抜かれるカットシーンの合間の実際のプレイセッションが、今度は作業のように感じられないことです。真相は6月23日に掲載予定の『デス・ストランディング2』完全レビューでお伝えします。